タックルインプレッション ロードランナーHB640ml
ハードベイト投げてますか?
どうも、バスログ管理者のリドリーです。
今回は、私が愛してやまないロッド、ノリーズよりハードベイトスペシャルのHB640ml(テクニカルロングキャスト)について書かせて頂きます。どうしても体感的な部分が多くなりますが、ご容赦ください。
HB640ml(テクニカルロングキャスト)
まず、このロッドとの出会いを簡単に書かせて頂きます。
どこにでもあると思うのですが、鬼のように釣れないフィールドってありますよね。その大きな理由は人的プレッシャーがほとんどだと思います。私の住む福岡県にも当然そのようなフィールドがあり、ある日そのフィールドで釣りをしている時のことでした。前日にほんと何となく買ったクリスタルSディーパーレンジの3/8オンス。なぜ買ったのか理由も思い出せないほどですが、これまた何となく買ったし使ってみるかと投げたその一投。バスを釣り上げてしまったのです。
前置きにもあるように、そのフィールドは鬼のように釣れません。釣ってる人を見たことないレベル。にも関わらず簡単に釣りあげてしまったのです。なんだこれはと驚きを隠せませんでした。これを機にノリーズに興味を持つようになったのですが、たまたま近所にある個人釣り具店にノリーズ代表である田辺さんが来るというイベントが催され、ノリーズについて興味深々であった私も参加することとなりました。そこで実際に田辺さんに会い、オススメしてもらったロッドがHB640ml(テクニカルロングキャスト)となります。そのイベントの数日後に購入しました。2021/9/7現在より2年前となります。
では、タックルインプレッション行ってみよう!
まず私のタックルセッティングについて記載しておきます。
ロッド:HB640ml
ライン:シーガーフロロリミテッド14lb
こちらにより使っています。ハードベイトスペシャルが当然ハードベイト専用機となりますので、巻きに定評のあるカルカッタコンクエストのノーマルギア。ラインはフロロカーボンの14lbです。
〇はじめに
まず、ハードベイトスペシャルというシリーズは田辺さんの言うところ、キャストに集約されます。狙いすました一投で決める、究極の攻め込みを実現できるキャスティングパフォーマンスを誇る、とあるようにキャスト特化ロッドです。投げないことには始まらない、投げ続けなければ釣れることはない、まさにキープキャスティングを体現した仕様となります。
〇用途
適用範囲として1/4~5/8オンスという記載ですが、3/8~3/4オンスの範囲が使いやすい重さと思っています。この範囲の重さがあれば糸を長く垂らすなど技術介入なく、最高のフィーリングです。スピナーベイトでの利用が中心で、ディーパーレンジを含むクリスタルSシリーズ1/2オンスがど真ん中です。スピナーベイト以外にもクランクベイト、ミノー、バイブレーション、羽物と巻きが中心となるものは全てこれで使えますが、スイミングジグなどブラシガード越しにフックアップさせるものに関してはあまりオススメできません。理由は「〇曲がり方」に記載します。
〇曲がり方
かなり表現するのが難しいロッドです。ティップ、ベリー、バットで曲がり方に違いがありますが(バリアブルテーパー)、全体を通して表現すると粘っこい曲がり方をしています。いわゆる中弾性カーボンロッド特有の復元の遅さがそう感じさせるのだと思います。しかし、ダルダルという訳ではありません。ベリーからバットにかけて極端に強くなり、バットに関してはかなりガチガチの作りとなっています。このベリーからバットにかけて極端に強くなる特性により、溜めて投げた際の飛距離が素晴らしいです。ロッドがルアーを強く押し出す感覚を感じられるかと思います。逆に狭所などの溜めれない状況では飛距離こそ出せませんが、MLクラスのティップの柔らかさが功を奏し、キャストを実現させます。
前項の「〇用途」でスイミングジグなどのブラシガード付きシングルフックルアーにあまりオススメできない理由ですが、これまで書いた通り、ティップからベリー上部にかけては柔らかめのため、合わせ強度に初速がありません。段階的に強くなるテーパーデザインであるため、剝き出しのフックを貫通させることが本来の用途かと思います。
〇キャスト
前項「〇曲がり方」にも記載しましたが、溜めて放つことで最大限性能を発揮することができます。よってキンキンなロッドでキャスト慣れしている方は、最初全く飛ばずに驚くと思います。私がそうでした。ゆったりと振り上げ、ゆったりと振り下ろす、竿を曲げて投げる意識が必要です。曲げさえすれば、このロッドの持つ圧倒的トルクが自然とルアー押し出します。私が思うに初心者こそハードベイトスペシャルを使うべきはここにあります。竿を曲げて投げる基本動作を教えてくれるロッドです。
〇重量
ロッド単体で171gと昨今の軽量化されたロッドに比べると重めの部類に入ります。しかし、グリップエンドにウエイトバランサーを装着することができ、それにより手元に重心が寄るため、持ち感はかなり軽いものとなります。持とうとしなくとも持てるロッドであるため、疲れにくいです。私はウエイトバランサーは常時2枚のセッティングとしています。
〇感度
スピナーベイトのブレードの回転などは十分に伝えてくれますが、いわゆる底物用ロッドには到底およびません。用途が明確に違いますので、当たり前です。しかし、巻き方次第で感度を上げる方法があります。それは、ロッドを真正面に構えラインを一直線し、リール及びバット部分でルアーの振動を受けてみてください。そうすればより手元で振動を感知することができますので、正常に動いているか判断が可能です。間違っても90度角で竿を曲げながら巻いてはいけません。かなりノリにくくなります。
〇耐久性
高額なロッドであるため、気になろうかと思いますが、全く心配いりません。かなりタフです。2kgの魚を抜き上げようと全く問題としませんでした。どう見ても強そうなガイド、遮蔽物にぶつけても小傷程度で済ませる屈強さを持っています。
〇値段
普通の感覚でいうとバスロッド一本に5万は間違いなく高いと思います。しかし、使った身からすると納得の値段です。狙った場所へルアーを運び確実に捕らえる、外遊びでタフに使える堅牢さ、使っていてこの上ない満足感、これらを長期間与えてくれるこの道具。対価として妥当な金額だと思います。
〇その他
まず見た目ですが、艶やかなグリーンがめちゃくちゃ渋くてカッコいいです。一目でロードランナーとわかるので、所有欲も満たせます。グリップはコルクとなっているのですが、このコルクも上質なものなのか、しっとりとしており握り込みやすいです。
参考としてパラメータも記載しておきます。★が多いほど良い。
飛距離:★★★★☆
キャスト精度:★★★★★
感度:★☆☆☆☆
軽さ:★★★★☆
耐久性:★★★★★
値段:★★☆☆☆
以上となります。少しでも購入を検討している方の後押しとなればと思います!
※当インプレッションは個人の感想によるものであるため、それらについて一切の責任を負いかねます。